国会議員の素顔

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2007年12月28日

深谷隆司 「テロ特措新法」で手腕を見せたチャレンジ精神旺盛な政策マン

衆議院議員 深谷隆司


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ふかや たかし
1935年東京浅草に生まれる。早稲田大学法学部卒業(雄弁会に所属)。
63年27歳で台東区議会議員当選。69年33歳で東京都議会議員に当選。
72年37歳で衆議院議員初当選。郵政大臣、自治大臣・国家公安委員長、
通産大臣、自民党総務会長などを歴任。現在、衆議院国際テロリズムの防
止及び我が国の協力支援活動 並びにイラク人道復興支援活動等に関する
特別委員会委員長。


――「テロ特措新法」が現在も参議院で審議されていますが、衆議院では2007年11月13日に可決を見ております。テロ対策特別委員長としてのご尽力はどうだったのですか。

深谷●安倍内閣の後半でしたか、麻生幹事長から電話をいただき「テロ特措法の委員長に」とのお話がありました。国にとって大事な、やりがいのある仕事とお引き受けしたのですが、すぐに開店休業。自民党総裁選で福田内閣になり再任とのことで続けてきました。


 湾岸戦争の時に、わが国は1兆8000億円以上の莫大な国民の血税を出費したが、世界からほとんど評価されなかった。「汗を流していない」という批判からでした。そしてアメリカでの同時多発テロによって、一度に2973人が亡くなられる事件がおきた。これはまさに戦争です。テロとの戦いが世界でクローズアップされる中で、日本は憲法の範囲の中で何ができるかとの答えが、インド洋での給油活動だったのです。この活動は特措法によって決められ、世界から評価をいただいた日本の国際貢献として続けてきたのです。


 ところが、この戦闘地域でもなく武器を持って戦うこともないわが国の国際貢献の期限が2007年11月1日で切れ、給油ができなくなりました。野党は「ガソリンスタンド」などと揶揄しましたが、インド洋は石油をわが国に運ぶシーレーンでもあり、非常に重要な地域なのです。資源のない日本にとってまさに生命線です。もし石油が入ってこなくなったら、日本経済も国民生活も大変なことになってしまいます。


 先ごろ、海上自衛隊の補給艦「ときわ」の帰港式に出席しました。参加した自衛官の労をねぎらうとともに、洋上を走りながら給油する技術が世界から期待されていることを改めて感じました。


 衆議院でのテロ対策特別委員会は、防衛長官経験者の中谷元委員や公明党の赤松正雄委員などスタッフに恵まれ、野党からも民主党の鉢路吉雄委員、渡辺周委員など真面目で真摯な人たちが集まった。私は委員会を運営するに当り公平を旨とし、できるだけ野党の声を聞こうとしました。それで40時間55分の審議時間となりました。それだけ時間をかけると、野党側も審議の時間が少ないとは言えません。


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衆議院のテロ対策特別委員会での深谷委員長


――しかし、防衛省をめぐってとんでもない事件まで勃発して、証人喚問をしなければならなくなりました。

深谷●守屋前防衛事務次官の証人喚問です。これまでは与党側は証人喚問の場で証人を庇うことが多かったが、私は防衛省の膿を出し切るつもりで臨みました。何百回もゴルフに夫婦で参加し、しかも偽名を使っているのは不正を承知していたことです。ですから冒頭の15分間の委員長尋問も厳しく行いました。日本の国際貢献という重要なことを審議しているのに、あなたの過去のことで時間を浪費するとは…と。


 その後もいろいろありましたが、総体的に粛々と議論を進めた結果、世論も新法支持が高まってきて50%以上の支持を得てきたので「これでいける」と思いました。ところが、参議院に送られた途端に動きがとまり、年金問題などで新法に関する支持率も内閣支持率と同じように下がってきたのです。過半数を占めている野党側のペースには国民からの批判もあるだろうと思っていましたが、マスコミも反権力側にたってマイナス方向に流れてしまった。途中「大連立構想」の問題も起きた。民主党の小沢代表の失点だと思っていたが、マスコミもそれほど大きな問題にしなかった。


――やはり衆議院での再可決ということになるのでしょうね。

深谷●絶対に行わなければならない国際貢献だとの認識で、福田首相も2度にわたる国会延長を行いました。これで1月11日に法案提出60日を経て、参議院で採決しなくても自動的に衆議院に戻って3分の2以上の賛成で可決されます。


 実はここに大きな問題があります。もし参議院で採決されることなく、60日規定で衆議院に戻されるということになれば、参議院の存在価値は何かということになるのです。良識ある議員が判断すれば、60日間の期限を待たずに採決するのが常識だとわかるはずです。最終的に議決をしないというのは、一種の職場放棄です。


 衆議院のテロ対策特別委員会は予算委員会に次いで多く45人の大所帯ですが、参議院は外交防衛委員会と言う常設委員会で、21名しかいません。ところが、30時間を超えた今も質問時間が必要だと言っている。衆議院で議論されてきたことですから、次第に議論が他のテーマになってしまうのです。


 薬害肝炎訴訟については、福田首相が一律救済を議員立法で行うことになりました。また、テロ特措法に関心が戻ってくるのではないかと期待しています。そうなれば、野党への批判も出てくるに違いありません。


――永田町では「解散総選挙」の話題が挙がっていますが、どのようにご覧になりますか。

深谷●解散総選挙が近いと言っているが、私はそうは思わない。むしろ、そうすべきではないと思っています。衆参のねじれ現象がある限り衆議院での3分の2が政権運営の必須条件ですが、次の選挙ではそこまで取れません。民主党も小沢代表が大連立に興味を示したように、政権を取れるとは思っていないのです。そうなると、政権交代というのではなく、政界再編、つまり政界混乱を招き、政治の空白が起こりかねないのです。かつての細川・羽田政権の時代の混乱を再び起してはいけないのです。


 あの政権の最大の問題点は、予算が立てられなかったことです。多くの集団でできたものだから、予算編成でも意見がバラバラ。本来なら年内に予算の概要ができて、1月に提案して3月には解決しなければならないのに、3月いっぱいまで予算提出はかかった。これでは政権として体をなさなかった。この8カ月半の細川政権と2カ月の羽田政権がのちの経済破綻に様々に繋がってきている。それほど影響は大きかったのです。


 私はマスコミが面白おかしく報道するように、自民党が惨敗するとも思っていません。民主党こそ、解散総選挙に突入する体制ではないのです。だから、小沢代表は大連立という道を考えたのです。しかし、民主党は執行部が一枚岩ではなく、その必要性を敏感に察知できず大連立の小沢提案に対して鳩山由紀夫幹事長を含めて総反対をした。その結果の小沢氏の代表辞任劇だったのです。彼の民主党はこのままでは勝てないという言葉は、正直な言葉だったに違いありません。


 テロ対策特別委員会では、40時間をこえて審議をしたのち、「総括質疑」を野党が決めてくれた。私はこれで採決に移れると思いました。首相が参加する「総括質疑」の後は採決になるという重さがあるのです。野党の皆さんはそのことを知らなかったのか。私の場合、年季が入っているからこそ、テロ特措新法を採決させることができたのです。


――深谷先生はかつて「深谷政経塾」を主宰されていたが、今は自民党政経塾になっていますね。

深谷●もともと国会議員をつくるために始めたものではありませんでした。政治であれなんであれ、リーダーたる人が少なくなってきたから、自分の体験を話しリーダーを育てようとしたのです。その後、自民党の都連からそのまま自民党の政経塾にしてくれと依頼があったのです。60人ぐらいを目安にしていたら170人も集まってしまった。地方選挙の登竜門のようなものになっており、この間の選挙も71名が立候補して54名が当選しました。当選率76%です。


 参加する人たちは、本当に真面目で一生懸命勉強しています。また自民党も、彼らを教える政治家には事欠きません。現職の大臣からは政策全般について、また選挙戦についても実践さながらのコーチをしています。


 最初は国政にかかわれなくても、地域から政治にかかわることが大切です。私も区会議員、都会議員、国会議員とやってきました。そこに地域の政治の大切さと国民の平和で安全な暮らしが見えてくるのです。


――深谷先生の趣味の広さは永田町でも有名ですが、絵画はどうですか?

深谷●なかなか描く時間がありませんが、それでも昨年の二科展では二つの作品が入選しました。これで10回目の入選ということになります。暇を見つけてはコツコツと描いています。気分を変えてピアノも弾いたりしています。


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――集中して打ち込むこととリラックスする方法も実践されている。それが若さの秘訣なのでしょうね。今後も頑張ってください。


深谷隆司衆議院議員のホームページ

http://www.fukayatakashi.jp/

2007年12月03日

船田 元 保守リベラルの政治家として新たな自民党のキーマンに

衆議院議員 船田 元


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ふなだ はじめ1953年栃木県宇都宮市に生まれ。76年慶応義塾大学卒業。79年衆議院第35回総選挙に最年少の25歳で初当選。81年自民党青年局長。文教部会長、外交部会長歴任後、92年国務大臣 経済企画庁長官(39歳最年少)就任。93年新生党結成に参画。95年新進党常任幹事。96年新進党離党。97年自由民主党に復党。2005年自民党憲法調査会会長。06年自民党憲法審議会会長。07年科学技術創造立国推進調査会会長。


――いま国会は衆参の“ねじれ現象”によって、国会運営は非常に難しい状態になっています。福田総理と小沢民主党代表との党首会談や野党各党との党首会談が行われていますが、かんばしくありません。政治の空白をつくらないというのがあるべき姿ですが、今後はどうなるでしょうか。

船田●福田総理と小沢民主党代表との党首会談も都合4回開かれましたが、「大連立」についてある程度合意がありました。自民党も民主党もそれぞれ自分たちの言い分だけを言っていたのでは何も政策が通りません。国会が脳死状態になってしまっては、国民にとってもよくありませんから、何らかの解決策を模索しなければならなかったのです。

 しかし、最初から「大連立」が出てしまったので驚きました。最初は、政策ごとの協議から始めればよかったのです。法案ごとに平場(委員会)などで協議され、そこで決定したものを各党とも認めていく。言わばパーシャル連合のような形が必要だったのです。

 選挙で自民党が“ねじれ現象”を解消するためには、短くても6年、長くて9年、12年という期間が必要です。今後は“ねじれ国会”でも、国民の生活に必要な法案を通すという国会でのシステムづくり、あるいは訓練をしなければなりません。


――船田先生は自民党憲法調査会会長もなさいましたが、憲法の改正は自民党の党是です。しかし、なかなか難しい部分もあるかと思います。

船田●「国民投票法」によってその道筋はできましたから、その内容を詰めていかなければなりません。そこで忘れてはならないことは、日本が第2次世界大戦時に迷惑をかけた近隣諸国に対して、謝り続けなければいけないということです。ドイツは1945年5月8日に敗戦を迎え、ナチス(ヒットラー)が起した戦争として反省・謝罪をし、戦前と戦後を分断できた。ところが日本の体制はそうではありません。

 日本における戦争問題はまだ解決していないのです。安倍総理の時の従軍慰安婦発言、そして最近の沖縄における軍の強制による自決の教科書削除問題など、これまで日本が続けてきた姿勢が一度に崩れてしまうようなことは、日本にとって得策ではないということです。

 その意味でも、憲法第9条1項の「戦争放棄」に関しては、世界でも日本の立場が認められているし多くの国民の心情にもマッチしておりますので、残すべきだと考えています。第2項の「交戦権の禁止、戦力の不保持」に関しては、自衛隊の解釈が憲法上不安定であり政権ごとによって変わるというのでは、国に禍根を残しかねません。ですから、自衛隊の存在を明確に認められるようにすべきです。

 ただ個別的自衛権と集団的自衛権に関しては、個別的自衛権は認めるが集団的自衛権の行使をどこまで認めるかを明記すべきだと考えています。周辺事態にあって、同盟国である国が日本を守ろうとしている時、敵の攻撃を日本は黙って見ているべきではありません。限定的な集団的自衛権は認めるべきなのです。


――日本はそれなりに国際貢献に力を注いでいるのに、あまり認められません。国連でも常任理事国入りどころか、「敵対国」条項もまだ存在しているのです。

船田●国連での存在感があまりないのは、日本の国連の職員が少ないということも問題です。国力に見合った国連職員をそろえ、いろいろなドキュメントをつくりどんどん主張していくことです。また日本の首相は国連の場で日本をアピールしていく必要があります。いまはそのチャンスを自ら失っているのではないでしょうか。

 それからODAにしてもアメリカに次いで2位ですが、お金で解決しようとする意識が残っているのです。JICA(国際協力機構)のように人の力で世界に貢献するという、顔の見える援助が少ないのです。そういう人たちへのケアも不足しています。日本政府は一度包括的に検証し、そういう人たちを守っていく必要があります。


――今回就任された科学技術創造立国推進調査会会長は、日本が世界にアピールできる手段でもありますね。

船田●日本外交と科学技術の移転が別々に行われていたのですが、それを融合させようというするものです。日本の優れた科学技術を外交の手段として使おうという目論見です。

 特に来年の洞爺湖サミットやその前に東京で開かれる第4回アフリカ開発会議(TICAD)では、日本の環境技術などをアピールします。また基礎研究を充実させ、イノベーションの種となるような独創的な研究成果を生み、産業界での応用を図るための取り組みも必要です。そのために現在、第3期基本計画を25兆円の予算で推進しています。その成果を目に見える形で国民に示していくことで、財政難の批判にも応えていくつもりです。


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平成19年11月20日自民党 科学技術創造立国推進調査会長として
太田弘子・経済財政政策担当大臣への申し入れの様子


――お忙しい政務の中で、息抜きというか気分転換になっていることは何ですか。

船田●ジャックラッセルテリアという種の犬を飼っているのですが、5歳のイギリスの小型猟犬で非常に運動量が豊富で、散歩などでは結構な運動量になります。その時間が息抜きでもあり健康管理になっているのではないかと思います。

 それからカラオケ。歌のジャンルは問いませんが原曲に忠実に歌うので、点数も非常に高得点です。これも気持ちいいですね。


――生真面目な性格がカラオケにも表れていますね。有難うございました。


船田元衆議院議員のホームページ
http://www.funada.org/