国会議員の素顔

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2008年05月01日

斉藤斗志二 「元気・はつらつ・ガッツポーズ」で頑張る永田町の枠に収まりきれない政治家

衆議院議員 斉藤斗志二


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さいとう としつぐ
1944年12月27日生まれ。上智大学経済学部卒業。84年第33代日本
青年会議所会頭就任。86年第38回衆議院議員総選挙に出馬し初当選。
以来7回連続当選。郵政政務次官、自民党通信部会長、防衛庁長官、衆
議院商工委員長、地方行政委員長、イラク復興支援特別委員長を歴任。
現在、自民党少子化問題調査会会長。


「道路特定財源の一般化」への提言


――衆参ねじれ国会のなかで、道路特定財源などをめぐり国民にとっても自民党にとっても大変な時期を迎えています。なかでも注目すべき発言が福田首相の「道路特定財源の抜本的見直し」の提案でしたが、この案は斉藤先生のご提案でもあったとか?


斉藤◎こういう難しい局面の時には、いろんな人の意見を聞いても少しもまとまりません。国民が安心して生活できるために、ねじれ国会や支持率低下の難局をどうやってブレークスルーするかということを考えたのです。それで、最大の論点である道路特定財源の問題についての打開策を見つけようとしたのです。


 地方の財政にも大きな影響を与えているなかで、一番収まりがよく混乱の少ない方法は、平成20年度の予算と21年度の予算を分けることだと思ったのです。政治の混乱の連鎖を防ぐためにも、民主党の意見でもある「一般財源化」をも取り入れる抜本的改革を考え、40年来の友人でもある町村信孝官房長官を通じて福田首相にご提言したのです。首相にも、その意味合いを十分にご理解していただけたわけです。


 福田首相の考えの中には、民主党の小沢代表との昨年来の会談や両院の議長斡旋もあったので野党への信頼もそれなりにあったのです。しかし、党首会談の行き詰まりや議長斡旋を反古にする民主党の暴挙があり、事ここに至って「話し合い」では解決できないということで、自らが大胆な意見を提出するという形で新たな福田政策を打ち出したのだと思います。その意味でも、秋以降の税制改革と平成21年度の予算編成は非常に大切な政治局面になると思います。


――そういった政治局面の中で、「解散・総選挙」の見通しは?


斉藤◎「常在戦場」ではあるけれど、議長斡旋さえ反古にしてしまうような民主党、参議院は信に耐えません。“良識の府”である参議院が“不良識の府”に変わってしまったのです。そんな参議院でいかに問責決議案が出たとしても、何の重みもありません。私は年内「解散・総選挙」はないと思っているし、すべきではありません。


――政策の話をお伺いしますが、斉藤先生は現在、自民党少子化問題調査会会長でもあります。少子化問題は日本の国の将来像にも大きな影響を与えると思いますが?


斉藤◎非常に大きな問題です。いま少子化問題の一側面として「産婦人科の医者が足りない」という問題もあります。かつてベビーブームの頃は毎年200万人以上の子どもが誕生していました。それが今は100万人を切っています。お医者さんも不況産業になってしまっています。日本の未来に対する大きな不安があって、私は積極的にこの職をお願いしたのです。


 この問題は、「手間をかけ、時間をかけ、お金をかける」という三拍子が揃わないとうまくいきません。フランスはGDPの3%、ドイツは2%の予算をくんでいますが、日本は1%にも満たないのです。財源の問題は大きく、道路特定財源の一般化については非常に期待が持てる方向転換といえましょう。


――著書である『日本人が、いなくなる前に』のなかでも、消費税を免除する「子育てパスポート」の提言を行っておられますが、地元の商店や企業との連携も重要な要素ですね。


斉藤◎いくつものプログラムが必要かと思いますが、「子育てパスポート」についてはいくつかの商店街の協力で現実化しているようです。そういうことを応援してくれる企業に対しては税制面でサポートしてあげることも必要でしょう。社会全体、国全体として応援していかなければなりません。


 それから保育施設に対する期待も非常に大きいものがあります。施設の整備も必要ですが、今度は「保育ママ」という制度を考えています。これは家庭でも少人数の保育ができるなど、きめ細かいニーズに対応していく政策です。いま「新待機児童ゼロ作戦」ということで政策提案を進めています。また保育の管轄である厚生労働省だけでなく、文部科学省でも「幼稚園」や「放課後の子ども教室」など子どもを大事にするプログラムをもっと増やしていきたいと思っています。


「平成八策」の実現で元気な日本に


――斉藤先生は、坂本龍馬の「船中八策」にあやかり「平成八策」を述べられています。雇用創出と中小企業支援、年金・医療などの社会保障制度、出産・子育て、教育問題など、いずれも日本国家として大事なことばかりですが、「ブランド・ニッポン」ということも挙げられています。

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第2次森改造内閣の防衛庁長官として初入閣の就任セレモニー
(2000年)


斉藤◎私のキャッチフレーズは「元気・はつらつ・ガッツポーズ」で、日本を元気よくという宣言です。日本は今までもいろいろな問題に対して、一つ一つと対峙して退治してきました。ところが、今はちょっと萎縮した状態が続いています。経済問題でも、私は日本の技術力を「ブランド・ニッポン」として海外にアピールしていきたいのです。


 自動車でも「ハイブリッド」という環境に優しいものがある。これを世界にもっと広げるべきです。また私は防衛庁長官のときに、日本でできなかった飛行機を作れるようにした。その継続で、民間機を三菱重工が作り始めました。炭素繊維をふんだんに使い非常に軽く出来ることで燃費もよくなります。これも新たな日本のブランドになります。


――教育改革についても「小5・中4年制」を主張されています……。


斉藤◎一昨年に「教育基本法の改正」「学校教育法の改正」があり、いま学習指導要領の再編成が軌道にのって教育再生をライフワークにする私にとってもひとつの成果だと思っています。これまで中学の3年教育は中途半端で欠陥教育だと言い続けてきましたが、ドラスティックな改革がなされるはずです。


――ところで、ロシア使節の船の遭難と救出をテーマに長篇アニメーション『幕末のスパシーボ』を作られていますが、この経緯は?


斉藤◎中選挙区時代に、私は下田と戸田が選挙区でした。150年前にロシアとの間に下田条約が結ばれており、そのなかで北方四島は日本の領土であるとされているのです。それを掘り起こして、世界に訴えかけ理解してもらおうと作ったものです。ロシア各地で上映会を開いて、下田条約の認識を高めてもらいました。北方領土の返還は、私の大きな政治課題の一つだと思っています。


 日ソ不可侵条約が有効な時にロシア側が北方四島に押し入ってきたということを、事あるごとに私は訴えているのです。ロシア側もそのことを少しずつ認めてはきていますが、もう少し時間がかかります。


――ありがとうございました。

斉藤斗志二衆議院議員のホームページ
http://www.toshitsugu.com/