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2007年09月01日

医薬協業のハザマ薬局 乳酸菌の勉強をする患者が増えた――医薬品と健康食品の両立に違和感なし

狭間研至(医師・医学博士)
佐尾山絢子(薬剤師)
中谷有美(薬剤師)


健康食品を利用する人が増えている。しかし健康被害を避け、満足する結果を得るためには注意が必要だ。ハザマ薬局は薬剤師が医師とともに、補完医療(従来の医学的な治療に加えて補足的に他の施術・療法を行う)のアドバイスを行う調剤薬局。ハザマ薬局の経営者で医師の狭間研至先生と薬剤師の佐尾山絢子先生、中谷有美先生に、医療や調剤薬局の現場での患者との関係や健康食品についてお聞きしました。


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左より佐尾山先生、狭間先生、中谷先生


 調剤薬局では処方箋の薬を調剤するのに忙しく、患者さんに補完医療的な話をする時間がないのでは。


狭間 99パーセントは調剤の仕事ですが、ハザマ薬局では健康食品の話を患者さんにするのは当たり前になっています。症状が改善しない患者さんに健康食品を付加することには抵抗がありません。調剤薬局が補完医療の窓口になるのは、これからの方向性だと思います。


 狭間先生が薬局にこられたときは大阪大学で取り組んでいる最新の情報を患者さんに提供できると思います。しかし先生がいないときに薬剤師だけでは情報提供の限界があるのでは。


佐尾山 処方箋で患者さんの情報がある程度あります。だから患者さんから言われなくても「この患者さん、ずっとこの薬飲んでいるけれど」と気になってくると、私から「薬がずっと変わっていませんが、症状はどうですか」「健康食品も試してみませんか」と自然な形で聞けます。


狭間 薬剤師は医学知識を向上させるためいろんな勉強会に出席し、医学書も読んでいます。情報のリソースとして調剤をやっている人がなぜ有意義なのかといえば、それは患者さんが1年や2年処方箋をもってきて、関係ができているから。だから「あなたにはこういうのがお勧めですよ」と言えるのです。薬剤師は患者さんの「体がだるい」「白血球が下がったと言われた」という話に「白血球を上げる作用が乳酸菌にはあるというデータもあるから、もしよかったら食べてみますか」という情報の提供ができます。これは病院ではできません。こういうアドバイスが、うちの特色の一つかなと思います。


 医療用医薬品で1年も2年もずっと同じ薬を服薬している人がいます。


 もっと長く服薬している患者さんもいます。それで体の調子がよい人はそれでかまわないと思います。患者さんに不満があって「ずっと服用しても血圧が下がらない」とか言われたときには、薬以外に「これどうですか」と言ってみたりはします。気になれば聞きますし、患者さんから気軽に声をかけてもらえればと思います。


狭間 私は「処方箋から早く目を上げなさい。処方箋だけを見ずに患者さんを見よう」と言っています。患者さんを見ると顔色や歩き方もわかります。そこに到達するには、まず医師の処方したとおりに間違いなく出すクリティカルな部分を守らなければいけません。それができていてこそ「抗ガン剤を飲んでいるが何かいいものはないか」と患者さんから話が出たとき、調剤を飛び越えて患者さんに情報を提供します。佐尾山先生、中谷先生はそのときに「こういうものもあります」と言ってサンプルを渡して帰ってもらうことができます。もちろん気に入る人、気に入らない人はいます。選択の一つとして提示するというのは、ハザマ薬局のあり方かなと。


 医薬品と健康食品の両方を持つことに違和感はないですか。


佐尾山 ないですね。健康食品といっても医師である狭間先生の目を通したものです。何でもかんでも提供しているわけではないですから。もちろん狭間先生から健康食品の説明を聞いて、私自身もその作用や、疾病に及ぼす影響について理解しているものだからです。だから違和感はありません。


狭間 私たちの薬局では、薬剤師と医師が一緒に健康食品の勉強をしています。2人とも大学では教わらないことを薬剤師になって勉強しています。私は提供している健康食品の補完的な使い方を説明します。それは医薬品と同等でなくとも、意味があるからです。それを2人に話をしています。ハザマ薬局の特色はそこかもしれません。あるガン患者さんは乳酸菌FK-23菌を食べていますが、「ずい分体が楽で、便通もいい」と、本人も気に入っています。


 乳酸菌でもいろんな種類があります。患者さんの乳酸菌の認知度は。


佐尾山 最近、免疫の分野で乳酸菌は評判がいいですね。


中谷 お腹を下す方、体のバランスを崩される方とかが注目されて買われますね。テレビの食関連の番組などで乳酸菌を勉強されている方が多いように思います。しかし商品名は言えるけど、中身については詳しくはわからない感じです。


 大事なのは患者さんの話をよく聞いてあげること。


中谷
 それが基本だと思いますね。


狭間 患者さんに興味を持つことも大切だと思います。興味を持つからいろんなことを聞くわけです。話を聞いて、そういうことで困っているのだったら私が知っていることをお話しましょうかと。先ほど少し話しましたが、「乳酸菌FK-23菌を食べてから便が変わった」というガン患者さんの話には初めての経験でびっくりしました。。「本当にいい便が出ている。これからも食べ続けて5年生きたい」とおっしゃられて、薬局で勧められたことに感謝されています。


狭間研至(はざま けんじ)
医師・医学博士・外科専門医・呼吸器外科専門医。平成7年大阪大学医学部卒業後、第一外科に入局。国公立病院にて外科診療に携わった後、平成12年大阪大学大学院医学系研究科博士課程。平成16年 同修了。平成16年ファルメディコ株式会社 ハザマ薬局 代表取締役。現在、有限責任中間法人 薬剤師あゆみの会 専務理事(事務局長)、医薬協業実践会 代表。
HP: http://www.pharmedico.com E-mail: hazaken@pharmedico.com


佐尾山絢子(さおやま あやこ)
薬剤師歴5年。大阪府出身・武庫川女子大薬学部卒。


中谷有美(なかたに ゆみ)
薬剤師歴3年。兵庫県出身・武庫川女子大薬学部卒。


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ハザマ薬局 喜連店
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